ストナ風邪薬シリーズの違いを比較してみました

2019/01/07

風邪

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今回もパブロンシリーズの比較に続きまして、私自身の備忘録的な意味合いが大きいのですが、ストナシリーズの成分を比較したいと思います。ストナシリーズは私も愛用しているブランドです。とくに「ストナジェルサイナス」にはいつもお世話になっています。

ストナシリーズのメジャーどころは、赤のストナ、黄色のストナ、白のストナと呼ばれる、下記の3製品です。
真央ちゃんがCMやっていますね。それぞれ、

のストナ  → 発熱・のどの痛み
黄色のストナ → 咳・痰
のストナ  → 鼻水・鼻づまり


に強い成分構成となっています。ストナシリーズの中でどれにしようか迷っているのでしたら、この選び方で問題ないかと思います。ストナシリーズの特徴としては液体inカプセルではやく溶けるようになっていることです。

商品名ストナ
アイビージェルS
ストナ
プラスジェルS
ストナ
ジェルサイナス
パッケージ色
年齢15歳~12歳~12歳~
成分(成人1日量あたり)



熱・のどの痛み・悪寒
イブプロフェン450mg

アセトアミノフェン
900mg900mg
のどの痛みトラネキサム酸750mg


L-カルボシステイン
750mg
ブロムヘキシン塩酸塩12mg12mg
グアイフェネシン

150mg

ジヒドロコデイン
リン酸塩
24mg24mg24mg
ノスカピン
(塩酸塩水和物)

48mg48mg
咳・痰dl-メチルエフェドリン
塩酸塩
60mg60mg60mg

鼻水・鼻づまり・くしゃみ
ジフェニルピラリン
塩酸塩

4mg4mg
d-クロルフェニラミン
マレイン酸塩
3.5mg

鼻水ベラドンナ
総アルカロイド


0.3mg
解熱鎮痛薬
の補助
無水カフェイン75mg50mg75mg
ビタミン補給リボフラビン
(ビタミンB2)

12mg12mg


以前は「ストナプラスジェルS」は8歳~、「ストナジェルサイナス」は11歳~服用可となっていましたが、咳止め成分ジヒドロコデインリン酸塩の年齢制限により、2017年8月に添付文書が改正になり、12歳~と年齢制限が変更になりました。これまで12歳未満のお子さまに飲ませていたという方は、年齢制限にお気を付けください。

関連記事:
2019年以降、12歳未満の子供にも使える市販の風邪薬はどれ?



ストナシリーズの特徴比較

ストナアイビージェルS

  • 痛み・炎症を抑える効果の高いイブプロフェン配合(15歳以上)
  • さらに喉の炎症などを抑えるトラネキサム酸配合。トラネキサム酸は、病院からの処方でもよく見られる成分です(処方薬名:トランサミン他)





ストナプラスジェルS

  • 2種類の去痰成分L-カルボシステイン+グアイフェネシン、2種類の咳止め成分ジヒドロコデインリン酸塩+ノスカピン配合で、効果的に咳・痰を抑える構成になっています。
  • リボフラビン(ビタミンB2)が入っています。ビタミンB2は気道粘膜を正常化するために必要なビタミンです。カルボシステインとビタミンB2を合わせてとることで、気道粘膜が正常化され、早めの回復・悪化を防ぐのに役立つと思います。




ストナジェルサイナス

  • 抗ヒスタミン薬として、ジフェニルピラリン塩酸塩を配合しています。メーカーによると、比較的眠くなりにくいとありますが、眠くはなります。ただ、強さとしては抗ヒスタミン薬の中でも強いです。実際、ジフェニルピラリン塩酸塩は、エタノールアミン系抗ヒスタミン薬に分類され、他の風邪薬で多く使われているクロルフェニラミンマレイン酸塩よりも強力といわれています。
  • 抗コリン薬であるベラドンナ総アルカロイドを含みます。これは副交感神経を遮断し、鼻水の分泌を抑える作用があります。別名「分泌抑制薬」とも呼ばれ、鼻水はもちろんのこと、唾液や涙の分泌をも抑えるため、口の乾きやかすみ目などの副作用があります。
  • 「ストナジェルサイナスS」から「ストナジェルサイナス」に変更になり、以前は黄色のストナにだけ含まれていたビタミン、リボフラビンが追加になったようです。
  • ジフェニルピラリン塩酸塩+ベラドンナ総アルカロイドの組合せは、個人的に最強だと感じています。「鼻水が垂れて絶えず鼻をかんでいないとならないけど、仕事だからそうもしていられない」ときなどは、鼻水をぴたっととめてくれるので、おすすめです。副作用はありますが。








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